重要なトピック

【メディカルトピック】サルコペニア

2017年2月20日(月)  総合

サルコペニアとは
人間の筋肉量は、個人差はありますが40歳を境に徐々に減少し始めると言われています。その減少速度は加齢に伴ってどんどん加速し、60歳を過ぎると年間5%の割合で筋肉量が減少するとの例もみられます。このように、加齢により筋肉量が著しく減少する現象を「サルコペニア」と呼びます。サルコペニアは1989年にRosenbergによって「加齢による筋肉量減少」を意味する用語として提唱された比較的新しい言葉です。「サルコペニア」という言葉は造語で、ギリシャ語の「サルコ(肉・筋肉)」と「ぺニア(減少・消失)」という二つの意味を合わせた言葉です。その後「筋肉量の減少」だけでなく「筋力の低下」と「(身体)機能の低下」も含まれるようになり現在に至ります。
アメリカではこの「サルコペニア」が健康リスクトップ5の1つとして認定されているため、予防や対策にはとても高い関心が寄せられており、日本でもテレビなどのメディアに取り上げられるようになりました。

 

サルコペニアのメカニズム
サルコペニアには大きく分けて2種類あります。
①原発性サルコペニア
年齢が関与したサルコペニアで、年齢以外明らかな原因が無いものをいいます。筋肉は運動による刺激やたんぱく質などの栄養の摂取によって新たに合成されて維持、増加すると同時に分解されることが知られています。若い時期にはそうした筋肉の合成・分解のサイクルがバランスよく繰り返されますが、年齢を重ねるにつれて運動や食事による筋肉の合成機能が低下していきます。そのため筋肉の合成・分解バランスが崩れて筋肉量が減少する症状に陥りやすくなります。
②二次性サルコペニア
加齢以外の原因でサルコペニアの状態に陥ることをいいます。活動量に関連する原因(ベッド上安静、不活発な生活習慣、体調不良、無重力状態)、疾病が関与する原因(進行した臓器不全、炎症性疾患、悪性腫瘍、内分泌疾患)、栄養が関連する原因(摂食不良、吸収不良、食思不振)が挙げられます。

サルコペニアを改善、予防するには
サルコペニアを改善・予防するのに効果的なのは適切な栄養摂取と運動(筋力トレーニング)です。
●運動(筋力トレーニング)
一般的に筋肉量を増やすためのトレーニングは8回〜10回がやっと可能な重さでの運動(高負荷強度)で行わないと効果がないと言われています。しかし、実際に高齢者が実施するのは難しく、何らかの疾患を抱えている方(変形性関節症、脳卒中、心不全など)が行うと、その疾患が悪化するリスクが高まる恐れがあります。だからといって低負荷(無理のない強度)での運動は、身体機能や筋力をある程度高める効果は期待できますが筋肉量を増やす効果は薄いと言われています。そこで、無理のない負荷でゆっくりと行い、高い負荷に近い効果を発揮すると言われている運動「低負荷での筋発揮張力スロー法」をお勧めします。

●適切な栄養摂取
筋力や筋肉量を増やすための食事にはアミノ酸が欠かせません。アミノ酸は筋肉を作るもとになるからです。必須アミノ酸を摂取するために、タンパク質を積極的に摂取するようにしてください。ただし、調理法には要注意です。 脂身、揚げ物など脂肪分があまりにも多いと、サルコペニアと診断された方で肥満の方(サルコペニア肥満)にとってはデメリットが多くなります。赤身の多い部分を茹でたり蒸したりして食べるのがおすすめです。

●高齢の糖尿病患者の3割がサルコペニア さらにその1割がサルコペニア肥満
サルコペニアは高齢者の10%以上で認められていますが、糖尿病患者ではその割合は3倍に上昇するという調査報告があります。さらに、1割はサルコペニア肥満であり、日常生活動作(ADL)の低下や、死亡リスクの上昇につながると懸念されています。サルコペニア肥満は年齢が上がるほど増えますが、早い人は40歳代で発症し、70歳代では通常の肥満より増える傾向があります。
40歳以降は注意が必要なサルコペニアは、早いうちから予防することで進行を食い止められるとも予測されています。皆さんも、早めの予防を心掛けましょう。

 

 

 

 

 

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